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障害児の親が面倒を見る家族・兄弟に全財産を相続することは可能?

条件付き遺言とは

自分の希望通りに相続を行うには、遺言を残すことが有効です。
遺言の中でも「条件付き遺言」という形式で残すことが望ましいでしょう。

具体的には「妻が生きている場合には妻に全財産を、妻が亡くなっていたら(障害のある次男の面倒を見る)長男に全財産を相続させる」といった文面になります。
さらに、「長男が結婚している場合に限り」「長男が家業を継いでくれた場合に限り」といった条件を付けることも有効です。

しかしながら、内容が抽象的すぎると条件を満たしているか判断しにくくなってしまいます。
実務的なことを考えると、抽象的な条件は加えないほうが良いでしょう。

条件付き遺言の注意点

「障害のある次男の面倒を見てくれる長男に全財産を…」としたい場合には、面倒を見るというだけでは抽象的すぎるといえます。
施設に預けて経済的援助をするだけでいいのか、自宅で日常的に世話をして欲しいのか、面倒をみるにも様々な程度や段階があります。

また、面倒を見るか否かは将来に向かって発生する事柄であり、相続開始の時点で長男が条件を満たしてくれるかは不明です。
この条件の場合、面倒を見るかどうかに関わらず全財産が長男に譲渡されることになるので、財産目当てで口だけの了承をして、行動が伴わないことも考えられます。

今回のように「障害のある子どもの面倒を見る」という条件を付ける場合、いきなり条件付き遺言という形を取らずに、事前に兄弟としっかりと話し合って条件の内容をより具体的に記載する準備をしたほうが良いでしょう。

遺言信託とは

遺言信託とは、委託者(親)が遺言を通じて信頼できる受託者(信託銀行など)に自己の財産を託し、目的に基づいて受益者(子)のための財産を管理・処分をする制度のことです(信託法第3条)。

信託銀行等の金融機関による「遺言信託」においては、財産の管理・処分に留まらず、遺言書の作成や遺産分割業務の代行等のサービスを含めた商品のことを意味します。

具体的には、「親が亡くなった後に相続財産を信託銀行に預ける手続きをしておき、そこから毎月一定額を障害のある子どもに給付する」といった活用方法があります。
障害や認知症、年齢が若すぎて財産管理能力に乏しい相続人がいる場合に利用される制度です。

遺言信託のメリットとしては、大手金融機関に遺言を託せるという点が挙げられます。
確実に遺言が執行される安心感がありますし、自分の意志を反映できることも魅力です。

その一方でデメリットもあります。
それは、遺言信託には下記の費用がかかるという点です。

・契約時の基本手数料
・遺言書の年間保管料
・遺言執行の手数料

一般的に、基本手数料・年間保管料については定額の設定となり、遺言執行の手数料については遺産総額によって決まる料金体系となっています。
その他、遺言書の内容を変える場合には、その度に手数料が必要になるなど、ルールがあるので注意が必要です。

また、遺言信託に自身の要望を全て盛り込めたとしても、遺された家族が揉めてしまう可能性もあります。
家族のことをしっかりと考えて、トラブルにならないような内容にしたいですね。

成年後見制度の利用

兄弟にも家庭があり、障害のある子どもの面倒を見てもらうことが心苦しい状況もあります。
親として障害のある子どもの将来が心配な場合、生前に親族以外の第三者の成年後見人を見定めておく「成年後見制度」を利用するという選択肢もあります。
そうすることで、兄弟などに全財産を相続させるのではなく、障害のある子ども自身に対して全財産を相続させることも可能となります。

成年後見制度を利用するには、成年後見人を選ぶ必要があり、家庭裁判所への申立て手続きを行うことになります。
そのため、成年後見制度利用を希望する場合、弁護士に相談・依頼することでスムーズに進めることができます。

成年後見制度の費用ですが、まずは家庭裁判所への申立て費用が必要です。
そして、弁護士に相談・依頼する場合はその費用も必要になります。
成年後見制度を利用していく場合は、成年後見人への基本報酬(月額2万円~6万円程度) も必要です。
ただし、親族が後見人等になり基本報酬を辞退した場合、報酬は不要になります。

障害のある子どものために

障害のある子どもに財産を利用してもらうために、条件付き遺言・遺言信託・成年後見制度という手段を紹介しましたが、一概にどれがおすすめとは断言できません。
子どもの障害の程度や相続する財産の金額や兄弟間の親密性など、置かれている個別具体的な事情によって変わってくるからです。

問題が起きないように遺言書を作成するのは難しいことですので、一人で悩まずに弁護士のアドバイスを受けて、子どものために最良と思える選択をしてください。

相続担当弁護士

村上 和也

プロフィール

同志社大学卒。平成20年より事務所開設し、守口市・門真市を中心に大阪で相続に関する相談多数。遺言・遺産分割・遺留分・遺言執行・事業承継・成年後見など。

弁護士からのメッセージ

遺言作成や遺産分割協議を数多く手掛けてきており,危急時遺言の作成実績もある数少ない法律事務所です。
ささいなことでも結構ですので,お早めにお問い合わせください。

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