大阪守口で弁護士による法律相談実施中!守口門真総合法律事務所(大阪弁護士会所属)
〒 570-0056 大阪府守口市寺内町2丁目7番27号ステーションゲート守口5階 ※ビルに駐車場はございませんので, 近隣有料駐車場をご利用ください
守口門真総合法律事務所
お金の問題の解決方法はいくつかあります。 債務整理はもちろんですが、行政の用意するセーフティーネットとして生活保護が挙げられます。 生活保護を受けると、毎月生活に必要な最低限の金銭が支給されるので、生活を維持するために利用を検討することもあるでしょう。
しかし、受給後「申請前の借金返済が必要」や「お金が足りないから借入したい」などお金の悩みを抱える人が増えています。
生活保護費で借金返済したり生活保護の申請後に債務整理をしたりと便利な方法を考えますが、場合によっては一括返済や受給停止といった処罰があるので注意が必要です。
そこで、今回は生活保護と債務整理の関係について解説します。
生活保護とは、行政が用意している最低限の生活のためのセーフティーネットです。 決して借金返済の手段のひとつではありません。
生活保護は民間のサービスではなく、申請には一定の条件と役所でさまざまな手続きをおこない審査が必要です。
生活保護の受給前と後の条件を無視した場合、福祉事務所のケースワーカーによる指導だけではなく、生活保護そのものを打ち切る可能性があります。
生活保護を受けるには、一定の条件をクリアしなくてはいけません。
・厚生労働省が定める基準額より世帯収入が低い
・土地や住宅、車など資産を保有していない
・身内から経済援助を受けられないなど
生活保護の申請をすると、福祉事務所の担当者が受給者にふさわしい人か調査します。例えば、家族全員の収入や本当に働けないのかなど、細かい部分まで調査するのでウソはバレます。
審査結果は原則、申請から14日以内です。
生活保護は、あくまでも「生活が困難な人間への生活支援」です。 そのため、生活保護で受け取った費用を借金返済に充てることは禁止されています。
もしもですが、発覚した場合、生活保護が打ち切りになる可能性もあります。 「受け取った生活費をどう使ってもバレるわけがない」と思うかもしれませんが、生活保護を担当している福祉事務所は、金融機関の口座調査権を有しています。
つまり、口座からどのようにお金が流れているのか、簡単に調査できますので、借金返済に充てていることが露呈した場合、指導に飽き足らず、刑事告訴される可能性もあります。
法律上、生活保護受給者は金融機関や消費者金融から借入を禁止するという定めはないので、お金を借りることが可能です。
ただし、キャッシングやカードローンなどの借入対象者は「安定した収入があり返済能力がある人」です。
生活保護者は対象条件に一致しているとはいえ、国からお金を受給している立場なので基本的にお金を借りることはできません。
仮にお金の借入ができたとしても、担当するケースワーカーに知られた場合、厳重な処罰があります。
・生活保護費の減額や停止
・不正受給分の一括返済
・悪質な場合は刑事告訴など
基本的に生活保護者の借金は認められないため、不正受給が発覚すると一括返済を求められた後に生活保護は打ち切りです。 今後、二度と生活保護の受給はできないので気をつけましょう。
生活保護の申請は、あくまでも「健全な生活の維持ができない」人のためのものです。
一方、債務整理は借金の問題解決のためのものです。 セーフティーネットではありません。 生活のためのものではなく、あくまでも自分自身の借金をどうするのかという方法のひとつです。
両者ともに「お金」が関わってくるので、混同してしまいがちな問題ではありますが、原則として生活保護で得られる費用は、借金返済に回せません。
また、生活保護を受給できるからといって、放置していた借金がゼロになることはないです。 そのため、生活保護を申請するなら借金の問題を解決した後にした方が良いでしょう。
債務整理をして過払い金が戻ってくる場合、返還されたお金はすべて所得とみなされます。当然のことですが、生活保護者が過払い金で戻ってきたことを福祉事務所へ申告せずにいると、不正受給として処罰を受けます。
債務整理中ではあっても生活保護の申請は可能ですが、生活保護を受けている最中の債務整理は、注意が必要です。
・過払い金の全額を福祉事務所に返納
・過払い金で生活する間は生活保護の停止
生活保護者が債務整理することは、現実的に生活保護の費用を借金返済に回している可能性が高く、最悪、刑事告訴されるリスクがあります。
債務整理中からの生活保護申請という流れであれば問題ありませんので、その流れを正しく把握しておきましょう。
生活保護と債務整理は、どちらも「金銭的に困っていると頼りたい」と思う制度です。しかし、2つの特性は大きく異なり、どちらも厳しい条件とリスクがあります。
借金に悩んでいるのであれば「債務整理」、生活そのものに困っているのであれば「生活保護」といった選択肢が一般的でしょう。
ただし、生活保護、借金返済に充ててはならない決まりがありますので、注意が必要です。
生活保護と債務整理の関係性で悩んでいる人は、一度専門家である弁護士へ相談することをおすすめします。
借金問題担当弁護士
村上 和也
プロフィール
同志社大学卒。平成20年より事務所開設し、守口市・門真市を中心に大阪で借金問題に関する相談多数。自己破産(法人・個人)・民事再生・任意整理・通常清算・過払い金返還請求・消滅時効の援用など。
弁護士からのメッセージ
借金問題を放置することは、総弁済額が増えたり、裁判対応が必要になるなど、デメリットがでてきます。状況はお一人お一人違います。あなたに合った方法で債務整理をお手伝いします。 ささいなことでも結構ですので,お早めにお問い合わせください。
守口市・門真市での債務整理・借金問題の相談窓口
寝屋川市・枚方市・摂津市での債務整理・借金問題の相談窓口
大東市・四条畷市・交野市での債務整理・借金問題の相談窓口