債務整理でクレジットカードは使えなくなる？新たに作ることは可能？

債務整理後はクレジットカードが使えない！その理由は？

債務整理すると、クレジットカードは使えなくなります。
クレジットカードは、カード会社からお金を借りて買い物代金を支払っているため、返済ができずに，法的処置（債務整理）を採って約束と異なる分割弁済にしたり返済額を減らしたりすると、しばらくの間使用できなくなります。

クレジットカードを発行している会社はいくつもありますが、どの会社も個人信用情報機関へ情報が記録されており、保有しているすべてのカード情報が把握できるようになっています。

債務整理をすると事故情報として個人信用情報機関に登録され（いわゆる「ブラックリスト」）、この情報は，同機関に加盟しているすべてのカード会社に情報が行き渡ります。

債務整理後はクレジットカードの更新もできない？

債務整理するとクレジットカードを使えないだけではなく、更新することも難しくなります。通常であれば、クレジットカードの期限が切れる頃に新しいカードが再発行されます。

ところが、債務整理をした人は個人信用情報機関に事故記録（ブラック情報）が残ってしまうため、更新が数年後であっても新しいカードは送られてこない可能性があります。

債務整理するとクレジットカードはいつから使える？

債務整理すると、クレジットカード会社は，弁護士から届いた受任通知をみて個人信用情報機関に情報を提供するのですが、大きく分けて3つの機関で情報を管理しています。

個人信用情報機関ごとに，債務整理後にクレジットカードが使える期間が異なりますので、確認しておきましょう。

個人信用情報機関から情報が消えると、クレジットカードの利用履歴がまったくない状態になります。カード会社も昔の情報を知ることができないため、新規申込者と同じ状況です。

どの債務整理の手続きを行ったかによって、事故記録として残る期間が違います。 自身がどんな状況なのかは、信用情報機関へ開示請求することで確認できます。

ほとんどのクレジットカードはCICの加盟ですが、中には消費者金融会社の加盟が多いJICCや，銀行系クレジットカードの加盟が多いKSCの可能性があります。

債務整理してから5年経ってもクレジットカードが作れるとは限らない！

債務整理をしても、約5年経過するとクレジットカードの新規申し込みができるようになります。
ただし、クレジットカードは債務整理の有無に関わらず、誰でも保有できるとは限りません。

クレジットカードを保有するためには，クレジットカードの返済が滞り債務整理をしたカード会社へ申し込むのは止めましょう。

個人信用情報機関の登録は約5年でほぼ抹消されますが、カード会社が独自で管理するデータベースには残っている可能性があります。 過去にトラブルを起こしていると、取引を断わられる可能性が高いので、一度もクレジットカードの申込みをしたことのない会社を選ぶほうがよいと思われます。

債務整理をしたらクレジットカードの審査に気をつけよう

債務整理をしても、時間の経過によって，クレジットカードを作ることができるようになります。

しかし、新しく発行してもらう際は、審査に十分気をつけましょう。
例えば、クレジットカードの審査で次のような行動に気をつけてください。

・申し込みでウソの情報を記入する
・一度に複数社の審査を受ける
・審査に落ちた理由を問い合わせる

他のカード会社で審査を受けている情報も、個人信用情報機関へ記録されます。 信用情報機関へ照会すると、他社の借入や借入額などウソの情報も知られてしまい、減点ポイントになるので注意しましょう。

まとめ｜債務整理をするとクレジットカードの使用・作成は厳しくなる

現在、借金返済に悩んでいる人にとって債務整理は一番の解決策です。弁護士に依頼して債務整理をすると，利息をカットして分割弁済の和解ができるため，完済できる可能性が高くなるからです。

しかし、事故情報となり，クレジットカードが使えなくなるなど、リスクがあることも考えて行動することが大切です。

任意整理するには，いくつかの種類があります。すべての人にとって債務整理がベストな道とは限りません。場合によっては自己破産を選択すべき場合もあるでしょうし，また，民事再生を選択すべき場合もあると思われます。

どの方法がいいのか、今後もクレジットカードを使った生活がしたいのであれば、一度，専門家である法律事務所へ相談することをおすすめします。