大阪守口で弁護士による法律相談実施中!守口門真総合法律事務所(大阪弁護士会所属)
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守口門真総合法律事務所
コロナ禍による収入減、経済の悪化などによって、借金の返済が困難になってしまった方もいらっしゃるでしょう。
借金の返済に困った時は、生活を守るために債務整理を検討することもひとつの手です。 しかし、債務整理を考えた時に気になるのが、車のローンではないでしょうか。
今回は、「債務整理は車のローン返済中でも可能なのか」「債務整理をすると自動車は没収されてしまうのか」の2点について解説していきます。
まずは、3種類ある車のローンについてご説明します。 種類によって、貸し付けのシステムやメリット・デメリットなどに違いがございますので、加入中のローンはどれに該当するのか理解しておきましょう。
銀行系ローンは、文字通り銀行や信用金庫などの金融機関が貸し付けを行う車のローンです。 他の車のローンに比べて金利が低い(2~3%)ため、総支払額が抑えられるというのが最大のメリットです。 その反面、審査に時間がかかり、審査基準も厳しいというデメリットがあります。
オリコやジャックス、アプラス、SMBCファイナンスサービスなどの信販会社が貸し付けを行っている車のローンです。 車の購入費用を貸し付ける銀行系ローンとの違いは、車の購入費用を信販会社が“立て替える”という点です。 そのため、ローンによっては完済まで車の所有権が信販会社にある場合があります。
審査の時間が短く、審査基準も易しいのがメリットですが、銀行系ローンに比べて金利が高い(4~8%)というデメリットあります。
自動車メーカーやディーラーと提携している信販会社が貸し付けを行う車のローンです。 例えば、トヨタファイナンス、スズキファイナンス、日産フィナンシャルサービスが挙げられます。 仕組みや特徴などは信販会社系ローンと同様です。
借金の返済に困っていても、車がないと生活が不便になることで債務整理をためらっている方もいらっしゃるでしょう。 債務整理をすると車が没収されるかどうかは、車のローンによって違います。
ここでは、債務整理で車が没収される場合とされない場合の条件をご説明します。
信販会社系ローンやディーラー信販会社系ローンを利用している場合、車が没収される可能性があります。
車の購入費用を、利用者の代わりに信販会社が立て替えて支払っています。 その際に車が担保になっていると、立て替え費用を完済するまでは車の所有権が信販会社にあることが多いです。
これは、「所有権留保」と呼ばれています。 債務整理をローン返済中に行うと、信販会社は立て替え費用を請求する権利(代金債権)を保持するために、担保(車)を没収して売却します。
以上を踏まえて、信販会社系ローンやディーラー信販会社系ローンを利用していて、かつローンが完済していない場合は、債務整理の種類によっては車が没収されます。
銀行系ローンを利用している場合、車の所有権は利用者にあります。 そのため、債務整理を行っても車を没収される可能性はほとんどありません。
ただし、債務整理の種類によっては銀行系ローンでも車が没収されるケースがあるため注意が必要です。
先述のように、債務整理の種類によっては車を没収されてしまうことがあります。 では、車を没収されないためにはどのような方法をとればよいのでしょうか。 債務整理の種類ごとに解説します。
任意整理とは、債権者(賃金業者やカード会社)との交渉により、借金の返済額や利息を減額してもらう手続きです。 債権者と債務者の間で和解が成立すれば、毎月の返済額を減らすことができます。
任意整理では、対象となる債権者を選ぶことができます。 信販会社系ローンやディーラー信販会社系ローンを利用している場合、車のローンを債務整理の対象から外せば、車の没収を避けることが可能です。
自己破産とは、裁判所に「破産申立書」を提出し免責を得ることで、借金の返済義務を免除してもらう手続きのことです。
自己破産を行うと借金がゼロになるというメリットがあります。 その一方で、債権者への返済のため、資産をすべて売却する必要があります。 車のローンの種類を問わず、自動車も資産として換価の対象となります。
しかし、価値が20万円以下とみなされる財産は維持することが可能です。 車の所有権をローン会社が持っている場合は没収されてしまいますが、所有権が利用者にある場合は車を手元に残すことができるケースもあります。
個人再生とは、裁判所を通して借金を大幅に減額してもらい、原則3年間で分割して支払っていくための手続きです。 返済期間の延長申請を行えば、最長5年での返済が可能です。
個人再生では対象とする債権者を個別に選ぶことができません。 したがって、車のローンは無条件で債務整理の対象になります。 車の所有者がローン会社にあり、かつローン完済前の車は没収されてしまいます。
債務整理は車のローン返済中でも可能ですが、自動車が没収されてしまう可能性があるというのが結論になります。
ただし、ご説明したように債務整理の種類によっては車を手元に残すことが可能です。 車を没収されないためには、正しい方法で債務整理を行う必要があります。
車のローンが完済していない際に債務整理を検討されている方は、専門的な知識を持つ法律事務所に相談されることをおすすめします。
借金問題担当弁護士
村上 和也
プロフィール
同志社大学卒。平成20年より事務所開設し、守口市・門真市を中心に大阪で借金問題に関する相談多数。自己破産(法人・個人)・民事再生・任意整理・通常清算・過払い金返還請求・消滅時効の援用など。
弁護士からのメッセージ
借金問題を放置することは、総弁済額が増えたり、裁判対応が必要になるなど、デメリットがでてきます。状況はお一人お一人違います。あなたに合った方法で債務整理をお手伝いします。 ささいなことでも結構ですので,お早めにお問い合わせください。
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