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「債権者集会」という言葉を聞いたことがありますか?
今回は自己破産をした場合に開催される可能性がある債権者集会について、それがどのような会であるかについて詳しく解説します。
集会の流れや、出席する場合の注意点なども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
債権者集会というのは、破産手続きの進捗状況などを、債権者に対して報告したり意見聴取したりするために裁判所で開催される集会のことです。 破産を申立てした債務者の財産や換価状況、債権者への配当の見込みなどが報告され、破産管財人が質問や意見を受け付ける手続きです。
債権者集会に出席するのは、自己破産を申請した債務者、お金を貸している側の債権者、裁判官と破産管財人です。 また、債務者のほとんどが自己破産の申立てを弁護士に依頼することから、弁護士も同席するのが一般的です。
債務の額が多くない場合は、破産手続きを司法書士に依頼することも可能ですが、その場合は弁護士とは違い、債権者集会に同席してもらうことができません。 その理由は、司法書士には代理権が認められてないからです。
自己破産をすれば、必ず債権者集会が開かれるわけではありません。 自己破産の処理方法を大別すると「同時廃止事件」「管財事件」の2つになりますが、「管財事件」となる場合に開催されます。
債務者に一定以上高額な財産がなく、破産手続きが簡略化して行われる「同時廃止事件」では、債権者集会は開催されません。
つまり、破産申立人の財産の調査・換価や配当などを債権者が確認することが、債権者集会が開催される最大の目的となっています。
債権者集会には以下のように4つの種類があります。 原則すべての種類の集会が開かれ、期日も回数にも決まりはありませんが、1度に複数の集会が開催されるケースも多くみられます。
自己破産手続きが開始されて最初に開かれるのが「財産状況報告集会」です。 債権者が最も気になる、財産の内容や状況などが報告されます。
破産手続きの廃止(中止)決定を裁判所がするときに、債権者の意見を聞くために開かれるのが「廃止意見聴取集会」です。
債権者にどのくらいの配当ができるかについて、破産管財人が報告するために開かれるのが「計算報告集会」です。
その字の通りに、破産管財人の任務がすべて終了したときに開催されるのが「任務終了報告集会」です。
債権者集会は以下の流れで行われます。
破産管財人により、出席している債権者に債務者の財産状況についての説明が行われます。 破産者が所有している財産内容や、それぞれの財産についてどのように換価が進んでいるかについての報告も行われます。
財産調査を行い、破産者に破産手続きを継続するための財産がないことが判明した場合は、「異時廃止」と呼ばれる破産手続きの廃止が行われることになります。 「異時廃止」の場合は、これについての意見を債権者から聞くことになります。
債権者集会では、管財人からされた説明に対して債権者による質問が認められています。 債権者が質問をして、破産管財人もしくは破産者(代理人弁護士)が応答します。
破産管財人が破産者の破産財団に属するすべての財産の換価を終了した場合に、債権者それぞれにどのくらいの配当ができるかについての報告が行われます。
自己破産手続きは、免責許可決定が確定することにより、破産者の借金がなくなり終了します。 基本的に、裁判所では破産管財人の意見を尊重するため、免責させて良いかについての意見を陳述し、管財人がそれを認めれば免責許可決定が下りることになります。
債権者が債権者集会に出席する場合は、あらかじめ集会が開催される日時が裁判所によって指定されるので、時間は厳守しなくてはいけません。 時間を厳守すべきは破産者も同様で、何らかの事情で出席ができなかった場合は借金の免除を受けられなくなる可能性があります。
債権者は破産者に対して「法的にお金や物を受け取ったり、お金を返してもらったりする権利」があるとしても、必ず債権者集会に出席すべき義務はありません。
しかし、破産者はたとえ破産手続きを弁護士に依頼していたとしても、必ず債権者集会に出席する義務があります。
債権者集会には、債権者、破産者ともにできるだけきちんとした服装で出席してください。 スーツなどの正装である必要はありませんし、服装を指定されているわけでもありませんが、スウェットやジャージやジーンズにTシャツなどのラフ過ぎる格好は避けた方がいいでしょう。
運転免許証などの身分を証明できるものも持参するようにしましょう。
借金問題担当弁護士
村上 和也
プロフィール
同志社大学卒。平成20年より事務所開設し、守口市・門真市を中心に大阪で借金問題に関する相談多数。自己破産(法人・個人)・民事再生・任意整理・通常清算・過払い金返還請求・消滅時効の援用など。
弁護士からのメッセージ
借金問題を放置することは、総弁済額が増えたり、裁判対応が必要になるなど、デメリットがでてきます。状況はお一人お一人違います。あなたに合った方法で債務整理をお手伝いします。 ささいなことでも結構ですので,お早めにお問い合わせください。
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