大阪守口で弁護士による法律相談実施中!守口門真総合法律事務所(大阪弁護士会所属)
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A31、自宅を失ってしまうので、新しく住む場所を探さなければなりません。
基本的に、破産者がマイホームなどの不動産を持っている場合には「管財事件」として扱われます。ただ、管財事件になると、予納金として最低20~50万円が必要になります。
しかし、多くの破産者はその時点でまだ多額の住宅ローンが残っています。また、不動産価格も昔と比べて低くなっているので、評価額は住宅を購入したときと比べて「2分の1~3分の1」または、それ以下になっていることもあるでしょう。
資産価値が1000万円の不動産に対して、被担保債権5000万円という抵当権が設定されているというケースも、割と多く存在します。しかし、担保割れした状態では債権者(銀行など)が抵当権を実行しても、多額の負債が残ります。こうなると「管財事件」にした意味というものが、なくなってしまいます。
そのため、東京地裁などで、個人の破産者が「不動産」を所有しているケースであっても、管財事件にせず、同時廃止とする方法を提案しています。 不動産により担保される借金の総額が、担保不動産の換金価値の1.5倍以上のオーバーローンになっている場合に、債務者にその他の大きな財産がなければ、管財事件にはしないというものです。
このような方法を採用している裁判所であれば、住宅ローンの返済で苦しむ債務者でも、自己破産の申立てを行いやすくなります。 つまり、管財事件になり高額な予納金を支払うことを考え、自己破産をためらっていた人でも、1~2万円程度の予納金があれば自己破産をすることができます。
先ほどお伝えした1.5倍以上のオーバーローンの状態で、自己破産の申立てを行い同時廃止になったとします。すると、住宅ローンは残ったままになります。 そのため、抵当権を持っている債権desu(銀行・保証会社)は、抵当権をいつか実行します。同時廃止を行えば、不動産の差し押さえができるようになり、抵当権者が競売の申立てを行うことが可能になるのです。
ただ、競売の手続きをして購入者が決まるまでには、短くても半年、長くても1年ほどかかります。物件によっては、1年以上かかるケースもあります。
売却が決定すれば、マイホームを失うことは必然です。しかし、売却されるまでは破産者が自分の家に住むことは何も問題がありません。ですから、売却までの間は家で暮らしつつ、その後の生活のために必要な費用を貯めておくといいでしょう。
債務者が持っている不動産の評価額が明らかになる資料を、裁判所に提出します。 不動産鑑定士に依頼をして「不動産の時価に関する鑑定書」を作成してもらうとかなりの費用が必要になりますので,通常は,所有している不動産の所在地の近くにある「不動産業者」に依頼をして、任意売却を任せる代わりに,査定書を無料で作成してもらい、提出することも可能です。
また、東京地裁のようにオーバーローンで同時廃止という方法が運用されていない裁判所もあります。そういった場合には、オーバーローンであっても管財事件になると考えられます。そして、破産管財人が管理処分を行っている「破産財団」に属することになります。
ただし、オーバーローンが明らかな場合には、管財人の判断で破産財団から放棄されて、破産手続きから外されるというケースもあります。こうなると、同時廃止と同じように、破産者に対して不動産の所有権が戻ってきます。 ですから、抵当権者が競売の申立てや任意売却を行うという流れになります。
同時廃止手続きの申立てを行う際、審尋期日までに予納金2万円を納付する必要があります。また、下記の疎明資料等も必要なので、用意をしましょう。
●受付時に追完の指示があった通常の「疎明資料」。
●不動産に設定されている「担保権の一覧表」(国税の滞納処分で差し押さえられているなども含まれる)。 ※「受付年月日」「権利者」「債権者」「登記原因」「現在の被担保債権」などを正しく記載すること。
●現在の被担保債権額が分かる資料。 ※残高証明書、代理人による電話聴取書、債権調査票など。
●不動産の時価を示す資料(下記3つのどれかを提出) 1、 売却基準価格が記載されている期間入札などの通知書 2、「鑑定書」 3、「路線価格に関する書面」または、「固定資産評価証」と近隣不動産業者の不動産評価額に関する書面(当該業者が作成した評価書もしくは申立代理人作成の報告書、いずれも業者の名称と所在地が明示されていること)。
借金問題担当弁護士
村上 和也
プロフィール
同志社大学卒。平成20年より事務所開設し、守口市・門真市を中心に大阪で借金問題に関する相談多数。自己破産(法人・個人)・民事再生・任意整理・通常清算・過払い金返還請求・消滅時効の援用など。
弁護士からのメッセージ
借金問題を放置することは、総弁済額が増えたり、裁判対応が必要になるなど、デメリットがでてきます。状況はお一人お一人違います。あなたに合った方法で債務整理をお手伝いします。 ささいなことでも結構ですので,お早めにお問い合わせください。
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