法テラスで債務整理する費用の目安とは？利用条件やデメリットも解説

法テラスとは？どんなサービスが受けられる？

法テラスとは、2006年（平成18年）4月に国が設立した法的トラブルを解決するための総合案内所です。
正式名称を「日本司法支援センター」と言いますが、通称「法テラス」として知られています。

日本全国に事務局を置き、法的トラブルの解決を目的としたさまざまなサービスを提供しています。
法テラスのサービスには「情報提供業務」「国選弁護等関連業務」「司法過疎対策業務」「犯罪被害者支援業務」のほか、債務整理に関わる「民事法律扶助業務」があります。

民事法律扶助業務とは、経済的に余裕のない人を対象に、無料法律相談や弁護士費用の立て替えを行うことです。

法テラスで債務整理する費用の目安とは？

法律事務所に依頼した場合に比べると、法テラスを利用した方が債務整理の費用が安くなります。

任意整理の場合

法テラスを利用すると弁護士に支払う減額報酬（10％）が不要なため、その分費用が抑えられます。

例えば、弁護士に依頼して100万円の借金を60万円に減額できた場合、40万円×10％＝4万円の減額報酬が発生します。
これを踏まえ、法テラスを利用する場合としない場合の任意整理の費用を比較してみましょう。

個人再生の場合

法テラスを利用した場合、実費3万5,000円＋着手金16万5,000円＝20万円が相場となります。法テラスを利用しない場合、40万円程度が相場です。（1～10社の場合）

自己破産の場合

法テラスを利用した場合、実費2万3,000円＋着手金13万2,000円＝15万5,000円が相場となります。法テラスを利用しない場合、30万円程度が相場です。（1～10社の場合）

法テラスの費用は、原則として毎月5,000円～1万円の分割で返済していきます。
生活保護受給者には、返済の猶予や免除が認められる場合があるため、弁護士費用を支払えずに困っている方は法テラスの利用を検討しましょう。

法テラスを利用する条件とは？

法テラスの民事法律扶助により債務整理するには、3つの条件があります。