2019年6月8日,はーとぴあ(松下介護老人保健施設)で,認知症サポーター養成講座のフォローアップ講座 第5回「レインボーセミナー」が開催されました。
<今回のテーマ>
①認知症家族の現状と事例紹介
②グループワーク
③家族の思い(ハーモニカと父)
④介護保険制度
⑤守口市の現状
⑥認知症にまつわる法律問題(金銭管理,成年後見,個人情報保護)
このセミナーの主催団体はハートねっと守口という認知症啓発活動を行うボランティア団体ですが,所長弁護士村上和也が監事を拝命している関係で,所長村上が最後の講義部分を担当させていただきました。
主な講義内容についてご紹介させていただきます。
金銭管理については,しっかり領収書を残しておくこと,エクセル管理ができればベターであること,相続発生後,相続人が被相続人の預金取引履歴を取得できるため,のちのち,出金後の使途が争われうること,実際に大金が生前出金され使途不明金として係争になった実例等を説明しました。また,成年後見制度を利用しない場合の金銭管理方法(社会福祉協議会の日常生活自立支援事業,財産管理契約,一般社団法人等)についても説明しました。
成年後見については,実践的な講義になるよう,申立必要書類のうち,重要なものについては説明致しました。「診断書」については,長谷川式スケール・判断能力の程度によって類型(後見・保佐・補助)が異なること,「本人に関する照会書」については,具体的な記載方法を,「財産目録」については,預金については金融機関名・支店名・口座種類・口座番号・名義人・保管者の記載方法,重要書類については写しを提出する必要があること等を,「収支予定表」については,収入欄・支出欄の書き方を具体的に説明し,「財産目録」の前年度の預金残高との比較欄についても言及しました。また,親族の「同意書」については,推定相続人の概念,親族間に争いがある場合の取り扱い等についても説明しました。
後見の担い手については,最近は親族後見や市民後見人についても少し触れ,後者については市民後見人バンクへの登録方法についても説明しました。
個人情報保護については,徘徊者の捜索や,最近,地域のことは地域で解決という観点から広がりを見せている認知症カフェにおける注意点について説明しました。
守口門真総合法律事務所では,地域の方々のお役に立てるよう,認知症啓発団体・地域包括支援センター・各種団体からのセミナー講師の依頼を,随時受付ておりますので,いつでもお気軽にご相談ください。
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